個人開発でFlutterをおすすめする理由をプロ個人開発者が解説

個人開発

個人開発で生きているのすけです。
今回は「個人開発でFlutterをおすすめする理由」を紹介します。

モバイルアプリの開発には様々なプログラミング言語を使うことができます。

Swift, Kotlin, Java, Ionic, Dart…などなど…

正直、どのプログラミング言語を使うのが正解かわからないですよね。笑

もちろんどのプログラミング言語にも一長一短があるので、「このプログラミング言語が一番!」ということはできません。

そこで、3年近くモバイルアプリを個人開発してきたエンジニアとしてぶっちゃけの感想を話していきたいと思います。

結論としては「とりあえずFlutterでアプリ開発するのがオススメ」です。

・これから個人開発でモバイルアプリを作りたいけど、どの開発言語で開発しようか迷っている…
・これから個人開発で飯を食っていきたい…

そんな人の参考になれば嬉しいです。

※今回の記事はモバイルアプリの開発に限定しています。

 

そもそもFlutterとは何?

Flutterはとは、Googleが開発した開発フレームワークです。
プログラミング言語としてはDartを使用します。

Flutterは、iOSやAndroid、Web、デスクトップアプリケーションの開発に使用できるマルチプラットフォームのフレームワークです。

簡単にいうと、「どんな環境でも動くアプリを作れる便利なフレームワーク」です。

Flutterで個人開発するメリット

それではFlutterでアプリ開発をオススメする理由を話していきますね。

とにかく早く作れる(開発効率の向上)

個人開発において、「早さ」は正義です。

個人開発では、「渾身のアプリを一つだけ」リリースする方法よりも、「複数のアプリを素早く」リリースする方が再現性高く収益を上げることが可能です。

またモチベーションの面からも、企画からアプリのリリースまでを短くするために、とにかく早く開発する必要があります。

Flutterには、Hot Reload(ホットリロード)という機能があります。

ホットリロードとは、開発者がアプリのコード変更を行った場合に、変更がすぐに反映されるため、開発者は簡単・素早くアプリを開発し、デバッグすることができます。

ホットリロードを利用することで、めちゃくちゃ爆速で開発できます。

私はFlutterでアプリを開発して、ゼロの状態から3日でアプリをリリースしたりしています。

iOSとAndroidアプリを両方同時に開発できる(開発コストの削減)

Flutterで開発したアプリは、iOS・Android両方のアプリストアでリリースすることができます。

iOSアプリの開発言語であるSwiftでアプリを開発すると、iOS向けのアプリストアでしかアプリを公開できません。

同様にAndroidの開発言語であるKotlinやJavaでアプリを開発すると、Android向けのアプリストアであるGoogle Playストアでしかアプリを公開できません。

これってすごくもったいなくないですか?

あなたが一生懸命作ったアプリをiOSかAndroidどちらかのユーザーにしか使ってもらえないなんて…

もしあなたがFlutterでアプリを開発していれば、iOS・Androidどちらのユーザーにもアプリを使ってもらえます。

「iOS・Android両方使える」ってことは、個人開発者にとってはめちゃくちゃメリットなんです。

単純にアプリがヒットする確率が2倍になりますから。

本来であれば、iOS用とAndroid用の二つのプログラミングを学んでアプリを開発する必要があったのが、一つのプログラミング言語(Dart)を学ぶだけでiOS, Androidアプリ両方作れるんです。

私もFlutterを使用してアプリを開発しているためiOSとAndroid両方のアプリストアに同時にリリースできています。

iOSでは全く人気が出なくても、Androidでは人気になっているアプリもあります(その逆のパターンもあります)

自分のアプリがヒットする確率をあげたいなら、Flutterを使ったアプリ開発がオススメです。

Flutterコミュニティが活発

Flutterは、Googleが開発したフレームワークであるため、コミュニティが非常に活発です。

また、Flutterはオープンソースとして全てのコードが公開されています。
ちなみにURLはこちらです。

多くの開発者がコミュニティに参加し、アプリケーションの開発や技術的な問題の解決を手助けしています。

数年前は、ググっても大抵が英語の記事ばかりで日本語の記事が少なかったんですが、今は日本語の技術記事も増えています。

そのため、初心者でも安心してFlutterでアプリ開発を始められます。

また、公式のドキュメントが充実しているため、情報収集がしやすく効率的にアプリ開発を進めることができます。

Flutterの将来性に期待できる

技術は割と流行り廃りがあります。

一年前に流行っていた技術が、今やもう使われていない…なんとこともよくありますよね。

その点、Flutterは安心できるかなと思います。

iOSとAndroid用のアプリを両方同時に開発する方法はFlutter以外にもメジャーどころだと以下があります。

・React Native
・Xamarin
・Ionic

それぞれの検索数の推移を見てみると、こんな感じです。

Flutterの伸びがわかるかと思います。

【番外編】Web, Mac, Windowsでも動く

これはそのままですが、モバイルアプリだけではなく、いろいろなプラットフォームでも動かせます。

※正直Webはまだ対応できていない部分も多く、実際に個人開発で使うには心許ないのでこれからのFlutterのアップデートに期待ですね。

Flutterを使うことの不安

Flutterを使ってアプリを作ろうと考えている人の中には、「アプリ開発未経験なのに最初からFlutter使っていいのかな?」「最初はSwiftやKotlinなどのネイティブ言語を使うべきなのでは…」と悩んでいる人もいると思います。

結論からいうと「気にせずFlutterから始めてOK」です。

私もモバイルアプリ開発はFlutterから始めたので。

個人開発で最も重要なことは、「アプリをリリースする」ことです。

Flutterは初心者向けの日本語解説記事も多く、初心者でも独学でアプリ開発からリリースまで持っていきやすいです。

Flutterでアプリ開発を続けていく中で、必要に応じてSwiftやKotlinなどのネイティブ言語も学んでいくのが個人開発で成功する上での最短ルートかなと。

安心してFlutterで個人開発を始めてください!

【例外】このパターンならFlutter使わない方がいいかも

ここまでFlutterの良い点ばかりをお話しました。
最後に「とはいっても、ぶっちゃけこの場合ならSwift、またはKotlinの方がいいかな」という話をしたいと思います。

OS固有の新機能をすぐに使いたい場合

iOS, Androidはバージョンアップのたびに色々な新機能が登場したりします。

iOSだと例えば…

・iOS14で新登場したホームウィジェット(ホーム画面にアプリと並べてウィジェットを表示する機能)
・iOS16で登場したロック画面のカスタマイズ

このような新機能をFlutterでいち早くアプリに実装するのが少し大変だったりします。

「OSの新機能をメインにしたアプリを素早く作りたい!」という人はFlutterではなく、それぞれのOS専用のプログラミング言語を使うことをおすすめします。

 

今回は、「個人開発でFlutterをおすすめする理由」について、実体験を含めて解説しました。

悩んでいる人は、とりあえずFlutterでアプリを開発してみることをオススメします。

それでは!

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